この記事の流れ
細いカペッリーニは2〜5分でゆで上がりますが、大きく厚みのあるパッケリは14〜16分ほどかかります。細いパスタには軽いオイルソースを薄く絡め、幅広のリボン状のパスタにはきのこのラグーをたっぷり添えると、パスタとソースを一緒に味わいやすくなります。
パスタの食感は、厚みや水分、材料によって変わります。表面の溝や内側の穴、らせん状の形には、ソースや野菜がよく絡みます。ロングパスタから詰め物入りのパスタまで、形ごとの特徴とゆで時間を紹介しながら、マヒナで使うパスタとメニューもご案内します。
1. パスタの材料
乾燥パスタの基本材料:デュラム小麦のセモリナと水
伝統的な小麦の乾燥パスタは、デュラム小麦(Triticum durum)を粗くひいたセモリナと水で作ります。メーカーはセモリナに水を混ぜ、生地を成形して乾燥させます。普通小麦や全粒粉、米・とうもろこし・豆類、野菜の粉末など、ほかの植物性材料を使った製品もあります。
乾燥パスタにデュラムセモリナが広く使われる理由は、色だけではありません。セモリナに水を混ぜてこねると、たんぱく質がでんぷんの粒を包む網目構造を作ります。この網目がでんぷんをしっかり保持すると、ゆでている間にでんぷんが湯へ流れ出にくくなり、表面の過度なべたつきも抑えられます。網目の強さは、原料の配合や生地のこね方によって変わります。
植物性の生パスタと詰め物入りパスタ
小麦粉と水で生パスタを作り、野菜の粉末で生地に色や香りを加えることができます。ラビオリやトルテリーニには、きのこ・かぼちゃ・豆類・豆腐などの植物性材料を詰めます。生地の厚みだけでなく、詰め物の水分や質感も食感に影響します。
グルテンフリーのパスタ
グルテンフリーのパスタは、米・とうもろこし・そば・豆類などから作ります。小麦の代わりにほかの穀物や豆を使っても、スパゲッティ・ペンネ・フェットチーネなどの形に成形できます。とうもろこしと米を配合し、専用の製造ラインで作るフェットチーネもあります。
「グルテンフリー」は、グルテンの含有量が定められた基準以下であることを示します。欧州連合では、消費者に販売する状態でグルテンが20mg/kg以下の食品にこの表示を使えます。グルテンを避ける必要がある方は、包装のグルテンフリー表示とアレルギー情報をあわせて確認してください。
2. 工場でパスタを作る工程
メーカーはセモリナに水を混ぜて生地を成形し、温度と湿度を調整しながら乾燥させます。各工程で原料の粒の大きさ、生地の水分、ダイス、乾燥条件を調整し、パスタの表面や食感を作り上げます。
2-1. デュラム小麦の製粉と原料選び
デュラム小麦をひいてセモリナを得ます。メーカーはたんぱく質の含有量、粒の大きさ、色、欠陥の有無を調べ、目指す製品に合う原料を選びます。ゆでたパスタの品質には、原料に加え、その後の加水、成形、乾燥の条件も影響します。原材料表示が同じ製品でも、製法が違えば吸水の程度や食感が変わることがあります。
2-2. 水を混ぜて生地を作る
セモリナと水を均一に混ぜます。成形前の生地の水分は、おおむね29〜32%です。水分が少なすぎるとセモリナの粒が十分に吸水できず、多すぎるとダイスから押し出しにくくなります。生地に水分を均一に行き渡らせることで、次の成形工程で形をそろえやすくなります。
2-3. 押し出す、または薄く延ばして成形する
押出成形は、生地をダイスの穴から押し出して、スパゲッティ、ペンネ、フジッリなどの形を作る方法です。押し出さないパスタは、生地をローラーで薄く延ばして好みの幅に切り、タリアテッレ・フェットチーネ・ラザニアなどに成形します。こうした製麺方法によって、生地の中のたんぱく質やでんぷんの並び方も変わることがあります。
2-4. ダイスによる表面の違い
「ブロンズダイス」は青銅製の金型です。ブロンズダイスで押し出したパスタは、PTFE製のダイスを使ったものよりも表面がざらつく傾向があります。PTFEは一般にテフロンと呼ばれる素材で、このダイスで作ったパスタは比較的なめらかな表面になります。両者はゆで始めの吸水の仕方も異なります。仕上がりの弾力には、ダイスだけでなく、原料、押出圧力、乾燥方法、厚みも影響します。
2-5. パスタの乾燥
成形直後に約30%ある水分を減らすため、温度、湿度、空気の流れを調整しながら乾燥させます。完成した乾麺の水分は、おおむね12.5%です。水分を減らす速さと乾燥温度は、ひび割れ、たんぱく質の構造、色や食感に影響します。
高温ではたんぱく質の構造が強まり、ゆでたときにパスタがのびにくくなります。一方、糖とたんぱく質の成分が熱で反応するメイラード反応も活発になり、味・香り・色や栄養成分が変化することがあります。メーカーは目指す食感と風味に合わせて、乾燥温度と時間を組み合わせます。
3. 乾麺と生パスタの違い
| 項目 | 乾麺 | 生パスタ・冷蔵パスタ |
|---|---|---|
| 水分・保存 | 乾燥させて水分を大幅に減らします。完成時の代表的な水分量は約12.5%です。開封後は湿気を避けて保存します。 | 乾麺より水分が多く含まれます。冷蔵・冷凍製品は、表示された保存温度と消費期限を守ります。 |
| 主な製法 | 生地をダイスから押し出すか、薄く延ばして切り、乾燥させます。ロングパスタ、リボン状、幅広のシート状などがあります。 | 生地を薄く延ばして切ったリボン状やシート状、詰め物入りのパスタが一般的です。ダイスから押し出す生パスタもあります。 |
| 原材料 | デュラムセモリナと水を使う製品が多く、全粒粉・米・とうもろこし・豆類を使った製品もあります。 | 小麦粉と水で作るものから、野菜を練り込んだ生地、植物性材料を詰めたものまで、さまざまな種類があります。 |
| ゆで時間 | 細いエンジェルヘアは2〜5分、厚みのあるパッケリは14〜16分が代表的な目安です。 | 水分が多いため、乾麺より早くゆで上がることが多いものの、厚みや詰め物の有無によって大きく変わります。 |
| 食感 | 厚み、原材料、押出成形の方法、乾燥方法が、弾力や硬さにそれぞれ影響します。 | 水分、材料の配合、生地の厚み、詰め物によって、柔らかさや弾力が大きく変わります。 |
弾力のある歯ごたえや、らせん状・管状の多彩な食感を楽しみたいときには乾麺が向いています。柔らかなリボン状のパスタや詰め物の味を楽しむなら、生パスタがよく合います。ソースのフライパンやオーブンでさらに加熱する料理では、その仕上げまで含めてパスタの硬さを調整します。
4. パスタの形と相性のよいソース
4-1. 細くなめらかなパスタと軽いソース
カペッリーニのような極細のパスタは、中心まで短時間で火が通ります。重い具材を合わせるとつぶれたり固まったりしやすいため、軽いトマトソース、澄んだ野菜のスープ、よく混ぜ合わせたオイルソースが向いています。濃厚なソースを使うときは、具材を細かく刻んでソースの量を控えると、パスタが固まりにくくなります。
4-2. 幅広のリボン状パスタと濃厚なソース
タリアテッレ・フェットチーネ・パッパルデッレは幅が広く、きのこのラグーや植物性クリームソースが均一に絡みます。細かく刻んだきのこや野菜などの小さな具も、リボンの間に入り込みます。
4-3. 管状のパスタと具のあるソース
ペンネ・リガトーニ・パッケリは、外側だけでなく管の中にもソースや細かく切った材料が入ります。管が太く、生地が厚いほど大きめの具を受け止めやすく、オーブンでさらに加熱しても形を保ちやすくなります。
4-4. らせん状・ひだのあるパスタとさまざまなソース
フジッリ・フジッローニ・カヴァタッピの溝やカーブには、オイルソース、トマトソース、ペスト、刻んだ野菜がよく絡みます。らせんが大きく表面が粗いパスタほど、とろみのあるソースや大きめの具も入り込みやすくなります。
4-5. くぼみのあるパスタと小さな具材
オレキエッテやコンキリエのくぼみには、豆や刻んだ野菜、ソースの小さな具が集まります。大型のコンキリオーニは、詰め物をして焼く料理にも使います。
4-6. 詰め物入りパスタと中身の味を生かすソース
ラビオリやトルテリーニは、生地の中に具を詰めたパスタです。ソースが重すぎたり具が大きすぎたりすると、詰め物の味や食感が隠れてしまうことがあります。きのこ、かぼちゃ、豆類、豆腐など、何を詰めているかに合わせて、ソースの塩味や濃度を調整するとよいでしょう。
5. 形別のパスタとゆで時間
以下の表は、代表的な製品の調理時間をまとめたものです。アルデンテは、かんだときに中心にわずかな硬さが残る状態です。時間の目安の短いほうに近づいたら味見をし、さらに柔らかくしたければ30秒ずつ追加でゆでます。ソースのフライパンで仕上げるパスタは、少し早めに湯から上げます。
5-1. ロングパスタ:丸い麺と平たい麺
| 名前 | 形と特徴 | 相性のよいソース | 代表的なゆで時間 | 調理のポイント |
|---|---|---|---|---|
| Spaghetti スパゲッティ | 長く、断面が丸い、代表的なロングパスタです。名前はイタリア語でひもを意味するspagoに由来します。太さは製品によって異なります。 | オイルやトマトソースが丸い麺を均一に包みます。フォークに巻くと、中くらいの大きさの具も一緒に食べやすくなります。 | 9〜12分。アルデンテを10分とする製品もあります。 | 麺を均一にほぐしながらゆでます。ソースのフライパンでさらに加熱するときは、中心に少し硬さが残るうちに上げます。 |
| Capellini / Angel Hair カペッリーニ・エンジェルヘア | スパゲッティよりもはるかに細く、長い、断面が丸いパスタです。名前のとおり、髪の毛を思わせるほど細い形をしています。 | 軽いトマトソース、澄んだ野菜のスープ、よく混ぜ合わせたオイルソースが薄く絡みます。 | 2〜5分。 | 非常に細いため、数十秒で食感が変わることがあります。2分に近づいたら、すぐに味見をします。 |
| Linguine リングイネ | 長く平たい形で、フェットチーネよりも幅が狭く薄いパスタです。名前には「小さな舌」という意味があります。 | 平たい麺に植物性のペストやオイルソースがよく絡みます。トマトソースとも相性がよいパスタです。 | 9〜12分。アルデンテを10分とする製品もあります。 | 断面の中央にある厚めの部分を味見します。フライパンで混ぜ、平たい両面にソースを絡めます。 |
| Bucatini ブカティーニ | スパゲッティのように長く、中心に細い穴が通った管状のロングパスタです。 | 麺の外側と穴の内側にソースが触れます。とろみのあるトマトソースや、こしょうとオイルのソースを絡めて巻くと食べやすくなります。 | アルデンテは9分、通常の調理は11分。 | 1本を切り、管の壁の硬さを確認します。フライパンで仕上げるときは、中心に弾力を残して上げます。 |
| Spaghetto Quadrato スパゲット・クアドラート | 丸いスパゲッティとは異なり、断面が四角く、太く厚みがあります。 | 角や粗い表面に、濃厚なトマトソース、植物性ラグー、オイルソースが広く絡みます。 | 13分。 | 太い断面の中心まで火が通っているか、かんで確かめてから上げます。 |
5-2. リボン状と幅広のシート状パスタ
| 名前 | 形と特徴 | 相性のよいソース | 代表的なゆで時間 | 調理のポイント |
|---|---|---|---|---|
| Tagliatelle タリアテッレ | 長く平たいリボン状のパスタです。幅が約5mmのものもあり、製品によって幅が異なります。 | 幅広の表面に、細かく刻んだきのこのラグーや植物性クリームソースが均一に絡み、リボンの間にもソースが入ります。 | 乾麺は5〜9分。 | 巣のように巻かれた麺は、湯の中で柔らかくなったら軽くほぐします。重なった部分にも均一に火を通します。 |
| Fettuccine フェットチーネ | タリアテッレに似た、長く平たいリボン状のパスタです。幅や厚みは製品によって異なります。 | 幅広で厚みのある麺に、植物性クリーム、トマトソース、きのこのラグーなどの濃厚なソースがよく絡みます。 | 乾麺は10〜13分。アルデンテを10分とする製品もあります。 | 幅広の麺同士がくっつかないようにほぐし、ソースのフライパンで均一に混ぜます。 |
| Pappardelle パッパルデッレ | タリアテッレよりもはるかに幅広く厚みがあり、しっかりとした歯ごたえを楽しめるリボン状のパスタです。 | 細かく刻んだ野菜やきのこを使った濃厚なラグー、植物性クリームソースが、幅広の麺によく絡みます。 | セモリナと水で作った乾麺の一例では、10分です。 | 幅広の麺が重なってくっつかないようにほぐします。破れないように、ソースと優しく混ぜ合わせます。 |
| Lasagne / Lasagna sheets ラザニアシート | 幅広の板状です。平らなもの、縁が波打ったもの、下ゆでせずにそのまま焼けるものがあります。 | 幅広のシートの間に、野菜のラグーや植物性クリーム、焼いた野菜を層状に重ねます。 | 下ゆでする製品の一例では8分ゆで、その後ソースと一緒にオーブンで焼きます。 | 下ゆでが必要なシートは、先にゆでてから重ねます。そのまま焼くシートは、ソースの水分を十分に行き渡らせ、縁まで火を通します。 |
5-3. 管状のパスタ
| 名前 | 形と特徴 | 相性のよいソース | 代表的なゆで時間 | 調理のポイント |
|---|---|---|---|---|
| Penne / Penne Rigate ペンネ・ペンネリガーテ | 両端を斜めに切った、短い管状のパスタです。rigateは、縦に溝があることを意味します。 | 管の中にはソースや細かく切った野菜が入り、外側の溝にはとろみのあるソースが絡みます。 | 10〜12分。アルデンテを10分とする製品もあります。 | 管の壁の中心をかんで確かめます。オーブンでさらに加熱するときは、少し硬めに上げます。 |
| Rigatoni リガトーニ | ペンネよりも直径が大きく、両端はおおむねまっすぐで、表面に太い溝がある管状のパスタです。 | 大きな穴と深い溝に、きのこのラグーや細かく切った野菜が入ります。オーブンでさらに加熱しても形を保ちやすいパスタです。 | 12〜14分。アルデンテを12分とする製品もあります。 | 厚い管の壁に均一に火が通っているかを確かめます。フライパンでは、管の中にもソースが入るように混ぜます。 |
| Paccheri パッケリ | リガトーニよりもはるかに大きな管状のパスタです。1〜2個の中にも、大きめの詰め物やラグーを入れられます。 | 大きな穴に濃厚なきのこのラグーや大きめの野菜を入れやすく、詰め物をしてオーブンで焼く料理にも向いています。 | アルデンテは14分、通常の調理は16分。 | 大きな管を壊さないように、ゆっくり混ぜます。詰め物をして焼くときは、形を保てる硬さで上げます。 |
| Ziti ズィーティ | 長くなめらかな、まっすぐの管を短く切った形です。 | 管の中にソースが入り、野菜やソースと重ねて焼く料理に向いています。 | 11〜12分。 | ゆでたパスタを野菜やソースとあえて、オーブンで焼きます。再加熱する時間を見込んで、少し早めに湯から上げます。 |
5-4. ねじれた形や折り畳んだ形のパスタ
| 名前 | 形と特徴 | 相性のよいソース | 代表的なゆで時間 | 調理のポイント |
|---|---|---|---|---|
| Fusilli フジッリ | 短いらせんや、ねじれたばねのような形です。らせんの間隔や太さは、製品によって異なります。 | らせんの内側と外側に、植物性のペストやトマトソース、刻んだ野菜が絡みます。温かいパスタにも、冷たいパスタサラダにも使いやすい形です。 | アルデンテは9分、通常の調理は11分。 | らせんの中央で最も厚い部分を味見します。サラダにするときは、冷ました後にも適度な弾力が残るかを確かめます。 |
| Fusilloni フジッローニ | フジッリよりも太く大きならせん状です。幅広の溝と粗い表面、しっかりした食感が特徴です。 | 大きな溝にとろみのあるソースや大きめの野菜が入り、一口ごとにパスタの歯ごたえを感じられます。 | 11分。 | 太いらせんの中央をかんで確かめます。ソースのフライパンでさらに加熱するときは、少し早めに上げます。 |
| Cavatappi / Cellentani カヴァタッピ・チェレンターニ | 中が空洞の管が、コルク抜きのようにらせん状に曲がっています。チェレンターニは、この系統の製品名です。 | 管の中、縦の溝、外側のカーブに、ソースや小さな具材が絡みます。サラダやオーブン料理でも形をよく保ちます。 | 6〜12分。太さによる違いが大きいため、時間の幅があります。 | 細い製品は6分に近づいたら味見をします。太い製品は、管の壁の中心まで火が通っているかを確かめます。 |
| Gemelli ジェメッリ | 2本の麺をねじり合わせたように見える、短いパスタです。名前は「双子」を意味します。 | ねじれた隙間に、軽いトマトソースやオイル、細かく刻んだ野菜が入ります。 | 12〜13分。 | ねじれた生地が重なる中央をかみ、火の通り具合を確かめます。 |
| Casarecce カサレッチェ | 短い麺を巻いて、S字や両側に開いた溝のようにした形です。 | 両側に巻き込まれた溝に、植物性のペストやトマトソース、豆類のソースが入ります。 | 11分。 | 生地が重なって厚くなった中央をかみ、火の通り具合を確かめます。 |
| Farfalle ファルファッレ | 中央をつまみ、蝶やリボンのような形にした短いパスタです。中央は厚く、両側の羽は薄いため、1個の中でも火の通る速さが異なることがあります。 | 幅広の羽には軽いソースが絡み、中央のひだには小さな具が入ります。サラダでも形を楽しめます。 | 11〜13分。アルデンテを11分とする製品もあります。 | 薄い羽ではなく、最も厚い中央をかんで、火の通り具合を確かめます。 |
5-5. くぼみのあるパスタと貝殻形のパスタ
| 名前 | 形と特徴 | 相性のよいソース | 代表的なゆで時間 | 調理のポイント |
|---|---|---|---|---|
| Orecchiette オレキエッテ | 小さな耳のように、中央がくぼんだ丸いパスタです。縁と中央で厚みが異なることがあります。 | 刻んだ野菜や豆、きのこのラグーの小さな具が中央のくぼみに入り、一口で一緒に食べやすくなります。 | アルデンテは9分、通常の調理は11分。 | 中央と縁で厚みが異なるため、最も厚い部分をかんで確かめます。 |
| Conchiglie / Medium Shells コンキリエ・中型の貝殻形パスタ | 表面に溝があり、内側がくぼんだ貝殻形です。中型のものは、一口にいくつか入るショートパスタです。 | 内側のくぼみと外側の溝に、植物性クリームやトマトソース、小さな野菜が集まります。 | 8〜9分。 | 中央の折れた部分が最も厚いため、そこを味見します。サラダにするときは、冷ました後にも適度な弾力が残るかを確かめます。 |
| Conchiglioni Rigati コンキリオーニ・リガーティ | 詰め物ができるほど大きく、表面に溝がある貝殻形です。 | 広いくぼみに、きのこ・豆類・野菜で作った具を詰め、外側の溝にソースを絡めてオーブンで焼く料理に向いています。 | アルデンテは10分、通常の調理は12分。 | 詰め物をしてからオーブンでさらに加熱する場合は、少し早めに湯から上げます。ゆですぎると、具を詰める間に破れることがあります。 |
5-6. 詰め物入りパスタ
| 名前 | 形と特徴 | 相性のよいソース | 代表的なゆで時間 | 調理のポイント |
|---|---|---|---|---|
| Ravioli ラビオリ | 2枚の生地の間に具を入れ、縁を閉じた、枕形や丸形のパスタです。大きさや生地の厚みは、製品によって大きく異なります。 | きのこやかぼちゃなど、香りのはっきりした植物性の詰め物には、オイルや軽いトマトソースを少量添えると、中身の味を生かせます。 | トマトとバジルを詰めた植物性ラビオリの一例では、4分です。 | 湯を静かに沸かし、縁が開かないようにゆでます。生地を閉じた厚い縁まで、火の通りを確かめます。 |
| Tortellini トルテリーニ | 小さな生地に具を詰め、輪のように折って縁を閉じた形です。冷蔵・冷凍・乾燥の製品があります。 | 輪の内側やひだに、軽いオイルソースや澄んだ野菜のスープが触れます。詰め物の塩味と水分に合わせて、ソースの濃さを決めます。 | 植物性の野菜入りトルテリーニの一例では、12〜15分です。 | 冷蔵・冷凍・乾燥の状態によって、ゆで時間が大きく変わります。生地を閉じた最も厚い部分を味見します。 |
5-7. スープに使う小さなパスタ
| 名前 | 形と特徴 | 相性のよいソース | 代表的なゆで時間 | 調理のポイント |
|---|---|---|---|---|
| Ditalini ディタリーニ | 「小さな指ぬき」という意味を持つ、ごく短く小さな管状のパスタです。 | 豆や野菜、スープと一緒にスプーンですくえるため、ミネストローネやパスタ・エ・ファジョーリなどのスープによく合います。 | 10〜11分。小さくても、ゆで上がりに比較的時間のかかる製品があります。 | スープの中で加熱が続き、器に盛った後も水分を吸うため、好みの食感になる少し前に火を止めます。 |
| Orzo / Risoni オルゾ・リゾーニ | 米粒のような形をした小さなパスタです。オルゾには「大麦」という意味もありますが、パスタ名として使う場合、原料が大麦という意味ではありません。 | スープの中に均一に広がり、小さな野菜や豆と一緒にスプーンで食べやすい形です。リゾットのように調理することもあります。 | 9〜10分。 | 別にゆでるか、スープの中ででんぷんを残しながら煮るかに応じて、水分量と時間を調整します。 |
| Pastina / Stelline パスティーナ・ステッリーネ | 星形などの、ごく小さなパスタです。パスティーナは小型パスタ全般を指すこともあり、特定の形だけを意味するわけではありません。 | 澄んだ野菜のスープや口当たりの柔らかいスープに入れると、スプーンの中に均一に広がります。 | 6〜7分。 | スープの余熱と好みのとろみを考え、6分に近づいたら味見をします。 |
5-8. じゃがいものニョッキとニョッキ形の乾麺
じゃがいものニョッキは、つぶしたじゃがいもに粉を混ぜ、小さな塊に成形して作ります。長く延ばした麺とは異なり、厚みのある柔らかな食感を楽しむ料理です。ニョッキの形を模したセモリナの乾麺もあり、両者では材料とゆで時間が異なります。
| 種類 | 代表的な製品の材料と特徴 | ゆで時間 |
|---|---|---|
| じゃがいものニョッキ | じゃがいものピューレ80%に、小麦粉と米粉を合わせた製品です。小麦粉を使うため、グルテンを含みます。 | 2分 |
| ニョッキ形の乾麺 | デュラム小麦のセモリナで、ニョッキに似た形に成形した乾麺です。 | アルデンテは7分、通常の調理は9分 |
マヒナでは、グルテンフリーのじゃがいものニョッキを、植物性ソースと一緒に楽しめます。

パスタの写真とマヒナのメニュー
さまざまな形の比較



丸いロングパスタと平たいロングパスタ
Spaghetti · スパゲッティ

マヒナでは、スパゲッティでローマ風カルボナーラ、シャントレル・レモン・パセリ、ポルチーニのパスタを作っています。丸い麺をフォークに巻いて、植物性ソースやきのこと一緒に楽しめます。



Capellini · カペッリーニ
スパゲッティよりもはるかに細く、軽いソースが薄く均一に絡みます。代表的なゆで時間は2〜5分で、細い麺ほど短い時間でも食感がすぐに変わります。
Linguine · リングイネ

Bucatini · ブカティーニ

Spaghetti alla chitarra · スパゲッティ・アッラ・キタッラ

リボン状のパスタとラザニアシート
Tagliatelle · タリアテッレ

マヒナのボロネーゼは、タリアテッレに植物性ラグーを合わせています。幅広の麺にソースが絡み、リボンの間に細かく刻んだ具材が入ります。細麺よりも幅広い麺の歯ごたえを楽しみたいときに向いています。

Fettuccine · フェットチーネ

Pappardelle · パッパルデッレ

Lasagne sheets · ラザニアシート

管状のパスタ

Penne Rigate · ペンネリガーテ

Rigatoni · リガトーニ

Paccheri · パッケリ

Ziti · ズィーティ

らせん、溝、折り畳んだ形
Fusilli · フジッリ

Fusilloni · フジッローニ
フジッローニは、フジッリよりも大きく太いらせん状のパスタです。マヒナでは、パスタサラダに使っています。らせんの間で野菜とソースが合わさり、パスタと野菜を一緒に取りやすくなります。

Cavatappi / Cellentani · カヴァタッピ・チェレンターニ

Gemelli · ジェメッリ

Casarecce · カサレッチェ

Farfalle · ファルファッレ

くぼみのあるパスタと貝殻形のパスタ
Orecchiette · オレキエッテ

Conchiglie · コンキリエ

Conchiglioni · コンキリオーニ

詰め物入りパスタ
Ravioli · ラビオリ

Tortellini · トルテリーニ

スープや煮込みに使う小さなパスタ
Ditalini · ディタリーニ

Orzo / Risoni · オルゾ・リゾーニ

Stelline · ステッリーネ

6. パスタをおいしくゆでる方法
ソースの準備とゆで方
パスタを入れる前に、ソースと具材を用意します。ゆで上がるときにソースができていれば、冷めたり固まったりする前にすぐにあえられます。鍋には、パスタが浸かり、動く余地ができるように、たっぷりの水を入れます。沸騰したら塩を加え、パスタを入れます。
ゆでている間は、麺同士や鍋底にくっつかないように混ぜます。湯に油を入れるより、麺を均一にほぐすほうが効果的です。ラビオリなどの詰め物入りパスタは、沸騰を弱めて優しく混ぜ、縁が開かないようにします。
厚い部分の食感の確認
ファルファッレは中央の折れた部分、ペンネやリガトーニは管の壁、オレキエッテは中央のくぼみに火が通っているかを味見します。外側が柔らかく、中心に弾力が残っていれば、アルデンテに近い状態です。乾いた白い芯が厚く残り、粉っぽい味がする場合は、もう少しゆでます。
カペッリーニのような細い麺は、数十秒長くゆでるだけでも食感が大きく変わります。太い麺は、表面より中心に火が通るまでに時間がかかるため、表面の柔らかさと中心の硬さをあわせて確かめます。柔らかい食感が好みなら、アルデンテより少し長めにゆでてもよいでしょう。
ゆで汁でソースの濃度を調整する
パスタを上げる前に、ゆで汁を取り分けておきます。ゆで汁には、加熱中にパスタから溶け出したでんぷんが含まれています。ソースに少しずつ加えて混ぜると、水分を補い、パスタ全体にソースを均一に絡められます。特にオリーブオイルのソースは、ゆで汁と混ぜると油と水がなじみ、パスタをしっとりと包みます。
温かいソースとあえるパスタは、冷水で洗わずにフライパンへ移します。表面のでんぷんを残したままソースと加熱すると、パスタとソースがよくなじみます。ソースが煮詰まりすぎたら、取り分けたゆで汁を少しずつ加えます。
料理に合わせた仕上げ
| 料理 | 湯から上げるタイミングと仕上げ |
|---|---|
| フライパンであえるパスタ | 好みの食感より少し硬いうちに上げ、ソースと一緒に加熱します。ゆで汁を少しずつ加え、パスタ全体にソースを絡めます。 |
| 詰め物をして焼くパスタ | コンキリオーニやパッケリを、具を詰められる程度までゆでます。管や縁を破らないように上げ、具とソースを詰めて焼きます。 |
| ラザニア | 下ゆでが必要なシートは、先にゆでてからソースや野菜と重ねます。そのまま焼くシートは、ソースの水分を使ってオーブンの中で火を通します。 |
| スープパスタ | ディタリーニ・オルゾ・ステッリーネは、スープや器の余熱でも火が通ることを見込んで仕上げます。時間がたつと、パスタがさらにスープを吸います。 |
| パスタサラダ | フジッリやファルファッレなど、野菜と一緒に取りやすい形を使います。冷ました後の弾力やソースの濃度も確かめてあえます。 |
7. アレルギーとヴィーガン対応の確認方法
ヴィーガンのパスタを選ぶときは、麺、詰め物、ソースの原材料をそれぞれ確認します。小麦・豆・ナッツなど、植物性でもアレルギーの原因になる材料があるため、ヴィーガン表示とアレルギー情報の両方を確かめる必要があります。
デュラム小麦のパスタの黄色
デュラム小麦に含まれるカロテノイド色素によって、セモリナと水で作った乾麺も黄金色になります。植物性パスタを選ぶときは、原材料に卵や乳などの動物性成分が含まれていないかを確認します。
購入前の確認事項
| 確認する対象 | 確認する内容 |
|---|---|
| 麺の主原料 | 小麦・デュラム小麦のセモリナ・米・とうもろこし・豆類などの主原料と、卵や乳などの動物性成分を確認します。 |
| 詰め物 | ラビオリやトルテリーニは、生地と詰め物の原材料表示をあわせて確認します。チーズ・卵・肉・魚・はちみつなどを使っていないかを確かめます。 |
| ソース | 植物性のソースかを確認し、アレルギーがある場合はナッツや大豆などの使用材料も調べます。ペストやクリームソースはチーズ・乳・バターの有無を、だしはその原材料を確認します。 |
| 交差接触 | 「同じ設備で製造」などの表示や、店のアレルギー案内を確認します。原材料に記載されていなくても、調理器具や製造設備を介して混入することがあります。 |
| グルテンフリー | じゃがいもや米が主原料の製品でも、小麦粉を併用することがあるため、グルテンフリー表示と交差接触の情報を確認します。 |
| 購入する製品 | 実際に購入する製品の最新の原材料表示を確認します。同じ名前の製品でも、販売国や製品の種類によって配合が異なることがあります。 |
アレルギーがある方は、原材料だけでなく、共用の調理器具や製造設備からアレルゲンが混入する可能性も確認する必要があります。重いアレルギー反応がある場合は、注文前に店の最新の原材料情報と調理環境を直接確認してください。




